兔の毛球症および胃腸疾患について
兔はなぜ嘔吐できないのですか。
胃 噴門と胃の距離が短いため。解剖学的な位置関係から嘔吐することができない。 といはれているが、正確な原因はわかっていない。
また綺麗好きで自分の毛や、その他家の絨毯やタオル、などもがじり嘔吐できない為、毛球症になる。また餌の中の繊維質の減少も原因の一因といはれる。年齢的には早くて6ヶ月からおきる。高齢で毛玉症にかかった場合は、基礎疾患を考えること。
症例1 異物により毛球症が発症したケース
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診断 食欲不振。軟かい餌に嗜好性が変わる。じゅじゅ状の便(これを軟便というオーナーもいる)、便が小さくなる。 触診で左兼部が膨れる。単純レントゲンで食欲不振にかかわらず、胃内にもやもやとした毛様の異物の確認。 バリウム造影により毛球症を診断する方法もある。 |
| 毛球症 外科療法 |
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胃切開 胃の中に毛玉が強く疑がはれ、食事をしなくなって5日以上の兎を対称におこなっている。予後は良くない。 |
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毛球症 内科療法 |
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白色ワセリンと流動パラヒィンの合薬の投与 写真上は猫用の毛球症用のラキサトーン。写真下は兎専用の毛球症用の薬 。ウルトラケアー。猫用の薬を処方するとやたらにいやがるオーナーをみるが、ラキサトーンは問題はありません。
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キモパパイン、ブロメラインの投与 キモパパインは天然パイナップルジュースに含まれる。また錠剤がパパイヤエンザイムという形で、ラビットフャンクラブ販売されている。ブロメラインはキモタブ(持田)の中にキモトリプシンとの合薬で売られている。 タンパク質分解性(タンパク質を溶かす)の酵素は植物または動物由来の物です。パパイン(パパイヤから見つかった物質)とブロメライン(パイナップルから見つかった物質)は障害物を固めている粘膜を分解します。それゆえ障害物はゆっくりと崩壊して腸を通過できるようになります。しかしながらこれらの酵素が毛の主な蛋白成分であるケラチンを分解するという証拠はありません。 |
| 毛球症 予防 | |
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維質が17%以上含まれているラビットフードの使用 。繊維質が17%以上含まれているラビットフードを使用することにより、腸蠕動はよくなり、未然にある程度の毛球症は予防できる。自分の毛を飲み込んだ場合の毛球症ならこのような、高繊維食のラビットフードで十分に予防可能と言う意見もある。 写真は繊維質が20%含まれているチャーターラビットフード。その他上記した白色ワセリンと流動パラヒィンの合薬の投与 やキモパパイン、ブロメラインの投与も効果がある場合あり。 |
症例2 胃液が停滞して毛球症が発生したケース
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昨日より食欲不振。左側が硬いとの稟告で来院。レントゲンで胃の腫大がみられた。胃内はデンシテイーが高くなかった。 |
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兔は胃の腫大により、呼吸が苦しく、呼吸性アルカローシスをおこしていた。リンゲル液の静脈内輸液。体温も低く。T-36.4度で危険な状態だった。ステロイド、エンロフロキサシン、メトクロプラミドの投与で経過をみた。処置を開始して8時間位から状態が良化した。 |
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入院翌日の便。胃の中の貯留物とおもはれるものが排泄されていた。体温も平熱にもどった。その後食欲も改善し、4日後退院した。 |
症例3 急性胃拡張の症例
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本症例は急に兎の状態がおかしいのでとのとこで、来院されたケース。小腸領域まで、ガスが貯留しており、緊急で胃切開をおこなった。手術翌日より、食欲はでてきてた。予後は良好で3日後には退院した。 |
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症例4 脾臓の血管肉腫により、2次的に毛球症が発生したケース
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1週間食欲ないとの稟告で来院した7歳のダッチ兎。胃内に毛玉とおもはれる、おおきな塊が認められた。また腹腔が磨りガラス状になっおり、腹水の存在が認められた。本症例は、試験切開に踏み切った。腹腔内は血様になっており、脾臓に血管肉腫とおもいはれる病変が確認された。脾臓摘出中に死亡した。病理診断では、血管肉腫だった。 |
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